こんにちは!
The Cash Academy、代表のhorishinです。

今回は建物の構造についてお話していきます。「構造とか難しそう…。」って思われるかもしれませんが、簡単に言うと建物の骨組みがどんな材料で造られているのかということです!例えば、木で造られた建物は「木造」といった具合に、材料の名前を取って「○○造」と呼ばれます。

建物の構造によって耐久性や耐震性など、大きな違いがあります。こちらでは、今ある建物の構造全てのメリット・デメリットや、各ハウスメーカーでどの構造が強いかなど、建物の構造について徹底的に解説していきます!

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見終わった後は、かなり詳しくなっていると思いますよ。

建物の構造は何種類ある?

建物の構造とは、建物の骨組み部分がどんな材料を使って、どのように組み立てられているかを指します。構造にはいくつか種類がありますが、大きく分けると以下の4種類です。

  1. RC造(鉄筋コンクリート造)
  2. SRC造(鉄骨鉄筋コンクリート造)
  3. 鉄骨造
  4. 木造

構造の種類によって耐震性や耐火性など建物の性質に大きな違いがあります。「コストが安いのは木造、でも耐震性ならSRC造」といった具合に、構造によってメリット・デメリットがあるのです。

そして、これから家を建てる人や物件を選ぶ人にとって、建物の構造はかなり重要なポイントになってきます。

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地震や火事など不測の事態だけでなく、日々の生活環境にも影響する部分です。各構造の特徴をしっかりと理解して、自分に最適なものを選びましょう!

RC造、SRC造、鉄骨造、木造の違いや特徴は? メリット・デメリットを徹底比較!

RC造 SRC造 鉄骨造 木造
耐震性 二重丸 二重丸 二重丸 丸
耐久性 二重丸 二重丸 丸 三角
耐火性 二重丸 二重丸 三角 三角
通気性 三角 三角 丸 二重丸
気密性 二重丸 二重丸 丸 三角
遮音性 二重丸 二重丸 三角 三角
増改築 丸 丸 二重丸 二重丸
工期 三角 三角 二重丸 丸
コスト 三角 三角 丸 二重丸
設計の自由度 丸 三角 丸 二重丸
最適な建物 ビル、中高層マンション ビル、高層マンション 戸建住宅、低層アパート 戸建住宅

こちらでは先ほど紹介した4種類の建築構造について具体的にどのような違いがあるのか、それぞれのメリット・デメリットを紹介していきます。

今回、各構造の特徴を明確にするために構造によって差が出やすい以下の項目で比較を行いました。

  • 耐震性:地震の揺れに対する耐性
  • 耐久性:さびや経年劣化に対する耐性
  • 耐火性:火災に対する耐性
  • 通気性:気候の変化に合わせた湿度調整力(空気の循環)
  • 気密性:室内の温度管理力(空気のこもりやすさ)
  • 遮音性:生活音がどれだけ外部に漏れないか
  • 増改築:増築や改築のしやすさ
  • 工期:建築にかかる期間
  • コスト:建築にかかる費用
  • 設計の自由度:どれだけ自由に設計できるか
  • 最適な建物:最適な住居形態

こうして一覧にすると構造によってかなり差が大きいことがわかりますよね。戸建住宅、ビル、マンションなど、建物の種類ごとに向いている構造が異なります。

ただ、どれかが突出して優れている訳ではなくそれぞれに良い部分と悪い部分があるので、改めて各構造の特徴やメリット・デメリットを見ていきましょう!

RC造の特徴やメリット・デメリット

RC造
耐震性 二重丸
耐久性 二重丸
耐火性 二重丸
通気性 三角
気密性 二重丸
遮音性 二重丸
増改築 丸
工期 三角
コスト 三角
設計の自由度 三角
最適な建物 ビル、高層マンション

建物は、骨組みとなる材料同士の引っ張り合う力が強いほど頑丈になると言われています。まさにこの原理を利用しているのがRC造(鉄筋コンクリート造)です。

鉄筋は硬い鋼材ながら引張力が強くしなやかなので、耐震性や耐久性に優れています。しかし、熱に弱く錆びやすいのが弱点です。

一方コンクリートはその真逆で、熱や錆には強いが引張力には欠けるという性質があります。つまりこの2つを組み合わせることで、変形しにくく耐久性が高い建物を造ることができるのです。

最近ではSRC造と耐久性が変わらないRC造も増えており、中高層マンションの多くはRC造で造られています。

ただし、SRC造と同様に建築コストが高く他の構造より工期も長くかかります。お金がかかっても安全第一という人にはおすすめの構造だと言えるでしょう。

RC造のメリット

  • 地震や災害に強い。
  • 音や振動が伝わりにくい。
  • 耐久性が高く50年以上長く住める。
  • 火や熱に強い。
  • 錆びに強い。
RC造のデメリット

  • 建築費用が高くつく。
  • 工期が長くなる。
  • 設計上の制約が大きい。
  • 通気性が悪いのでカビが生えやすい。
  • 建物の重量が重いので地盤が弱い土地には不向き。

SRC造の特徴やメリット・デメリット

SRC造
耐震性 二重丸
耐久性 二重丸
耐火性 二重丸
通気性 三角
気密性 二重丸
遮音性 二重丸
増改築 丸
工期 三角
コスト 三角
設計の自由度 丸
最適な建物 ビル、中高層マンション

SRCとはSteel Reinforced Concrete Constructionの略で、直訳すると補強されたコンクリートという意味です。鉄筋コンクリート(RC造)の中心に鉄骨(S造)が組み込まれているのでこのように呼ばれています。

SRC造の特徴は何と言っても「頑丈」この一言に尽きます。RC造の柔軟性と鉄骨造の耐久性を両方併せ持っており、耐震性・耐火性においてもSRC造に勝る者はありません。

しかしメリットばかりではなく、コストや工期の面では他の構造にやや劣ります。一般住宅で使われることは珍しく、ほとんどがビルやマンションなどの大きな建物に使われています。

SRC構造のメリット

  • 地震や災害に強い。
  • 火や熱に強い。
  • 錆びに強い。
  • 音や振動が伝わりにくい。
  • 耐久性が高く50年以上長く住める。
SRC構造のデメリット

  • 建築費用が高くつく。
  • 工期が長くなる。
  • 設計上の制約が大きい。
  • 通気性が悪いのでカビが生えやすい。
  • 建物の重量が重いので地盤が弱い土地には不向き。

鉄骨造の特徴やメリット・デメリット

鉄骨造
耐震性 二重丸
耐久性 丸
耐火性 三角
通気性 丸
気密性 丸
遮音性 三角
増改築 二重丸
工期 二重丸
コスト 丸
設計の自由度 丸
最適な建物 戸建住宅、小規模店舗

鉄骨造は、木造の骨組みに使う木が鉄骨になったものと考えるとわかりやすいかと思います。鉄骨造には2種類あって、厚さ6mm以上の鉄骨を使った構造を「重量鉄骨造」、厚さ6mm未満なら「軽量鉄骨造」と呼ばれています。

それぞれ用途が異なるので別々に紹介していきますね。

重量鉄骨造

厚さ6mm以上の鉄骨を使った構造を重量鉄骨造と言います。耐震性・耐久性優れているので、主に大型マンションやビルの建築などに使われています。

軽量鉄骨に比べて柱や梁などが太いので、少ない本数で骨組みできるのがメリットです。柱の本数が少なくなると、その分広い空間を生み出すことができるのでレイアウトの自由度が高くなります。

ただコスト面では軽量鉄骨よりも高くつきます。また、建物全体が重くなるので基礎や地盤を整える工事費用が別途必要になることもあります。

重量鉄骨のメリット

  • 白アリ・害虫対策が不要
  • 柱を少なくできるので設計の自由度が高い。
  • 地震で揺れやすいがエネルギーを逃がすので耐震性は高い。
重量鉄骨のデメリット

  • 軽量鉄骨よりコストがかかる。
  • 建物が重いので基礎・地盤工事が必要。
  • 熱に弱く540度以上の高温で脆くなる。

軽量鉄骨造

厚さ6mm未満の鉄骨を使った構造を軽量鉄骨造と言います。比較的小規模の建物に使われることが多く、戸建住宅やコンビニなどの小規模な店舗の多くは軽量鉄骨造が採用されています。

最大のメリットは、コストが安く抑えられることです。材料本体の価格もそうですが、建物全体が軽くなるので地盤工事にかかる費用を抑えることもできます。

しかし重量鉄骨に比べて強度が劣る分、柱や梁の本数が多くなるのでレイアウトは制限されてしまいます。また、音や振動が響きやすいので遮音性を重視する人は重量鉄骨やRC造の方がおすすめです。

軽量鉄骨造のメリット

  • コストを安く抑えられる。
  • 改装・改築しやすい。
  • 工期が短い。
  • 地震で揺れやすいがエネルギーを逃がすので耐震性は高い。
軽量鉄骨造のデメリット

  • 音や振動が響きやすい。
  • 大量生産向きで鉄骨が規格化されており設計の自由度が低い。
  • 熱に弱く540度以上の高温で脆くなる。

木造の特徴やメリット・デメリット

木造
耐震性 丸
耐久性 三角
耐火性 三角
通気性 二重丸
気密性 三角
遮音性 三角
増改築 二重丸
工期 丸
コスト 二重丸
設計の自由度 二重丸
最適な建物 戸建住宅

木造は古くから使われている建築構造で、文字通り骨組みが木で造られた建物のことを指します。戸建住宅や2~3階建ての小規模なアパートなどに使われることが多いです。

木には湿度に応じて変形するという性質があるので、乾燥しやすい冬や梅雨の時期でも過ごしやすい環境を保つことができます。まさに四季のある日本に適した構造だと言えるでしょう。

ただ、同じ木造でも工法によって建物の性質が大きく異なります。日本で主流なのは「木造軸組工法(在来工法)」「2×4(ツーバイフォー)工法」の2種類です。それぞれどんな特徴があるのか順番に紹介していきますね!

木造軸組工法(在来工法)

日本古来から主流の工法で現在も木造の7~8割が在来工法で建てられていると言われています。設計の自由度が高く、リフォームや増築に対応しやすいのが特徴です。

しかし建物の水準が大工の技術に左右されやすく、木と木の接合部分に問題があると将来的に建物が傾くなどの欠陥が生じる可能性もあります。また、木材なので火災に弱く他の構造と比べると耐久性はそこまで高くはありません。

ただコストを安く抑えられるので、なるべく費用をかけずに家やアパートを建てたい人にはおすすめです!

木造軸組工法(在来工法)のメリット

  • 設計の自由度が高い。
  • リフォームや増築に対応しやすい。
  • コストが安く抑えられる。
  • 湿度を一定に保ちやすい。
木造軸組工法(在来工法)のデメリット

  • 建物の精度が大工の技術に左右されやすい。
  • 火災に弱い。
  • 通気性が良い分冷暖房が効きにくい。

2×4(ツーバイフォー)工法

ツーバイフォーは主に北米で主流の工法ですが、日本でも最近ツーバイフォーを採用するハウスメーカーが増えてきています。

最大の特徴は何と言っても「木造=脆い」という常識を覆す耐震強度です。しかも、気密性や耐火性など木造の弱点だと言われている部分を見事にカバーしています。

工期も比較的短く、在来工法と違って建物の精度にバラつきが出にくいこともポイントのひとつです。

しかし、在来工法に比べるとややコストが高くなることや設計の自由度が低いという弱点もあります。また、増改築には対応しにくい造りになっています。

2×4(ツーバイフォー)のメリット

  • 在来工法よりも耐震性が高い。
  • 気密性が高いので冷暖房が効きやすい。
  • 木造だが火災に強い。
  • 建物の仕上がりにバラつきが出にくい。
2×4(ツーバイフォー)のデメリット

  • 在来工法に比べると設計の自由度が低い。
  • 増改築がしにくい。
  • 在来工法に比べるとコストがかかる。

別の構造を組み合わせる「混構造」なら良いとこどりのハイブリッド住宅を建てられる!

これまでRC造、SRC造、鉄骨造、木造の特徴を紹介してきましたが、2つ以上の構造を組み合わせる「混構造」という造り方もあります。

混構造とは、例えば写真のように1階部分がRC造、2階部分が木造といった具合に複数の構造を組み合わせて造ることで「複合構造」とも呼ばれています。組み合わせは色々ありますが、一般的には「木造+RC造」が主流です。

異なる構造を組み合わせることでお互いの弱点をカバーできるのが混構造ならではの強みです。各構造の良い部分を掛け合わせた、まさにハイブリッドシステムだと言えるでしょう。

具体的にどんなメリットがあるのか以下にまとめてみました!

混構造のメリット

  • 地震、台風による集中豪雨など災害に強い。
  • 木造では対応できない狭小地・傾斜地にも対応できる。
  • 上下階同士の防音性が高い。(足音などが響きにくい。)
  • 気密性に優れており室内の暖気が逃げにくい。
混構造のデメリット

  • 単体構造よりコストが高くなる。
  • 混構造に対応できるハウスメーカーが少ない。
  • 耐久性が構造ごとに異なるのでメンテンナンス時期に注意が必要。
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まだあまり聞き慣れない混構造ですが、各構造の良い部分を両方採用できるものです。自分の理想に最も近い建物を再現できる、魅力的な構造になります。建築コストは通常よりもかなり高くなってしまいますが、お金に余裕があるならぜひ混構造での家造りも視野に入れてみてくださいね!

建物の構造からハウスメーカーを選ぶ!各分野に強いメーカーは?

こちらではRC造、SRC造、鉄骨造、木造を取り扱うハウスメーカーをそれぞれまとめてみました。全ての構造に対応しているメーカーもありますが、特に力を注いでいる分野で振り分けています。では早速見てみましょう!

RC造・SRC造に強いハウスメーカー

鉄筋コンクリート住宅を扱うハウスメーカーは他の構造に比べるとそう多くはありません。また、最も建築コストが高くなる構造なのでブランド志向のハウスメーカーが多いです。

  • JPホーム
  • レスコハウス
  • 無添加住宅

RC造・SRC造で有名なメーカーは上記の3社です。

JPホームは髙松建設の住宅事業部から独立したメーカーで、RC住宅を専門に取り扱っています。そして、レスコハウスもまた高いデザイン性で人気のメーカーです。無添加住宅に関しては木造およびRC造を取り扱っており体に有害な物質を極力減らした無添加の住宅を専門としています。

鉄骨造に強いハウスメーカー

鉄骨造は戸建住宅で最も多く使われる構造なので、ほとんどのハウスメーカーが鉄骨造を取り扱っています。コスト的にはRC造と木造のちょうど真ん中ぐらいで、テレビCMでよく見かける大手ハウスメーカーが名を連ねています。

  • 三洋ホームズ
  • 積水ハウス
  • トヨタホーム
  • パナホーム
  • 大和ハウス
  • 旭化成ホームズ

業界最大手と言われる積水ハウス、大和ハウスのほか、吉田羊のCMで有名なトヨタホーム、ヘーベルハウスでお馴染みの旭化成ホームズなど大手ハウスメーカーばかりですね。

重量鉄骨がメインの旭化成ホームズは戸建住宅のほかメゾネットタイプのアパートなどにも力を注いでいます。また、同じ鉄骨造でもメーカーごとに研究開発した独自の組み立て方により高い強度を実現しています。

木造に強いハウスメーカー

木造は日本で古くから伝わる建築技法なので老舗ハウスメーカーや熟練の大工を抱える工務店の人気が高いです。最近では耐震・耐火に優れたツーバイフォー工法を取り扱うメーカーも増えてきました。

木造軸組工法(在来工法)

  • 三井ホーム
  • 住友林業
  • 一条工務店
  • 東日本ハウス
  • 桧家住宅
  • アイフルホーム
  • 土屋ホーム
  • ミサワホーム
  • 富士住建
  • フジ住宅
  • 無印良品の家
  • 積水ハウス
2×4(ツーバイフォー)工法

  • 住友林業
  • スウェーデンハウス
  • 東急ホームズ
  • 三井ホーム
  • エス・バイ・エル
  • 三菱地所ホーム
  • セルコホーム
  • 東急ホームズ

木造建築の大手と言えば住友林業や三井ホームが有名ですが、最近ではデザイン性の高い無印良品の家なども人気があるようです。

ツーバイフォー工法に関しては最大手の三井ホームのほか、老舗のエス・バイ・エル、高級路線の三菱地所ホーム、スウェーデンハウスなど対応メーカーが増えてきています。

特に三井ホームに関してはツーバイフォー工法を日本で初めて導入したメーカーでもあり、商業施設や病院など様々な建築に関わった実績があります。

RC造、SRC造、鉄骨造、木造の比較まとめ

以上でRC造、SRC造、鉄骨造、木造についての比較を終わります。

家を建てたり購入したりする時、外観や間取り、設備などの機能性を重視することが多いかと思います。もちろんそれも重要なことですが、これから何十年と住む家なら建築構造を見ることもかなり大切です!

設備やレイアウトが全く同じ家を建てたとしても、建築構造が変われば災害への耐性や室内での過ごしやすさがまるで違います。

少し専門的な話にはなってしまいましたが、あなたの生活に直接関わってくることですから構造の違いをしっかりと理解したうえで最適なものを選びましょう!

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